よくあるご質問を掲載致します。
- 子宮頸がん検診はほとんど痛みが無く、時間は1分もかかりません。出血もしません。生理中や妊娠中でも可能です。一般に子宮がん検診といえばこれを指します。
- 子宮体がん検診は半年以内に異常性器出血があった方が対象になります。
- 欧米では子宮体がんが多い(80%以上)のですが近年、我国でも増加傾向が見られます。出血している時に受診されると出血の場所が判明します。
- 検査による痛みは軽度で麻酔が必要なケースはほとんどありません。
- 車(バス)検診を受け、精密検査や治療が必要だと言われた方は来院して下さい。
- コルポスコープ(拡大鏡)で見ながら組織を採取し精査致します。月~木の午前中で生理中でない時に受診して下さい。強い痛みはありません。
- (愛媛県は子宮がん検診率が低く、全国で最下位に近い状態です。検診すべき人の2~3割しかしていない状態です。当然子宮がんによる死亡率は高くなります。欧米では7~8割の人が毎年検診しているそうです)
- 月経以外に性器出血がある時、考えられる主な病気はホルモン異常、妊娠流産、悪性腫瘍です。でも排卵出血や妊娠初期の月経様出血など治療の必要がない出血もあります。びらんや頚管ポリープによる出血、閉経後出血では萎縮性膣炎(老人性膣炎)等があります。受診され出血の原因を調べて下さい。
- 最近、「帯下の匂いが気になる」と来院される方が増えています。匂いの原因は雑菌によることが多く、そのような場合クラミジアや淋菌の感染を合併していることもあり、検査をお勧めしています。
- 「かゆみ」の原因で最も多いのはカンジダと言うカビ(真菌)の感染です。次いでトリコモナスと言う虫(原虫)の感染です。その他ナプキン負けやアレルギー、アトピー性皮膚炎、尖形コンジローマ、原因不明等があります。
- 「痛み」の原因で多いのは外陰ヘルペスです。その他膿瘍(おでき)やバルトリン腺炎外陰炎等です。萎縮性膣炎(老人性膣炎)の症状で、痛いと言うより不快感と言ったほうが正しいものもあります。
- カンジダやヘルペスは抵抗力、免疫力の低下した時に発症することが多く再発しやすい疾患です。
- 下腹痛の原因で多いのは下痢や便秘ですが急性胃腸炎、食中毒、尿管結石、虫垂炎(盲腸炎)等も見られます。
- 婦人科的には生理痛、流産のように主に子宮の収縮による痛みと子宮付属器炎、骨盤腹膜炎に代表される骨盤内の感染や炎症による痛みがあります。また卵巣嚢腫の茎捻転や子宮外妊娠の破裂のような激しい痛みと子宮や卵巣が腫大した時の圧迫痛のような鈍い痛みがあります。
- 下腹部に「しこり」が触れる場合、考えられる疾患は子宮筋腫、卵巣腫瘍、膀胱充満、便、遊走腎、正体不明の骨盤内腫瘍、妊娠子宮等です。産婦人科の受診をお勧めします。
- 月経(生理)の異常で悩んでおられる方は大変多く、無月経、月経困難症(生理痛)、月経前症候群、過多月経、過少月経、希発月経、月経が止まらない等々でそれぞれ原因が異なります。ホルモン異常、不妊症、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮がん、他の臓器の疾患によるもの、精神神経学的なもの、薬物の副作用が原因となっているもの、体重の増減が関係しているもの、妊娠流産に気づいていない、ストレスが原因になっている、その他じっくりお話を聞き、検査致します。
- ただし月経異常で来院されたのに最近の月経について全て忘れてしまったとおっしゃる方がおられますが、思い出してメモしてきてくれると助かります。
- これは丁度排卵日にあたる頃に、避妊に失敗した方が行う避妊法です。成功率は97.4%と云われています。
- その方法は、性交後少なくとも72時間以内に中用量ピルを2錠内服し、その12時間後に再度2錠内服します。約半数の方に副作用(嘔気)が出ます。その中の2割の方は嘔吐されますので当院では制吐剤を一緒にお渡ししています。
- 詳しくは来院してご相談下さい。
- びらんは子宮膣部の粘膜がはげた状態で、日本人女性の半数以上が有するものです。性交後出血や帯下の原因となる場合には治療します。薬では治癒困難で当院では冷凍療法を行っています。
- 頚管ポリープはほとんどが良性です。簡単に痛みも無く取れます。
- 尖形コンジローマはHPV(人乳頭腫ウイルス)の感染で出来ます。当院では電気凝固で治療しておりますが、最近薬物療法の薬剤も発売されています。
項目 |
金額 |
妊娠かどうか |
妊娠でない時 |
5,000円(課税対象外) |
妊娠であった時 |
6,000円(課税対象外) |
妊婦検診料 |
5,500円(課税対象外) 公費補助がある場合は下記表を参照して下さい。 |
人工妊娠中絶術 |
100,000円+消費税 |
低容量ピル |
1ケ月分 |
3,000円+消費税 |
2ケ月分 |
5,000円+消費税 |
緊急避妊法 |
5,000円+消費税 |
月経をずらしたい |
3,000円+消費税 |
IUD(避妊リング) |
挿入 |
50,000円+消費税 |
抜去 |
10,000円+消費税 |
STD(性感染症)検査 (クラミジア、淋菌、梅毒、ヘルペス、パピローマ、 HIVその他) |
約3,000円~12,000円+消費税 ただし適応があれば保険診療となります。 |
各種証明書・診断書 |
1,000円~5,000円+消費税 |
松山市公費による子宮がん検診料 |
頚部がん検診 |
1,300円(課税対象外) |
頚部がん検診 + 体部がん検診 |
2,000円(課税対象外) |
その他各会社の補助による検診 |
会社によって補助料金が決まっています。 |
- 妊娠中、公費で補助されるものの一覧は以下の通りです。
【単位:円】
検査項目 |
第1回 |
第2回 |
第3回 |
第4回 |
第5回 |
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適正受診の週数の目安 |
初回か 8週~ |
18~22週 |
22~26週 |
28~32週 |
34~38週 |
問診、診察、血圧体重測定 |
初診料 (電子化加算を含む) |
2,700 |
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再診料 |
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690 |
690 |
690 |
690 |
尿化学検査 |
尿化学検査 |
260 |
260 |
260 |
260 |
260 |
子宮頚がん検査 |
子宮頚がん検査 (細胞診) |
3,000 |
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血液検査 |
ABO血液型+Rh血液型 |
210 |
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血液学的検査判断料 |
1,250 |
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1,250 |
1,250 |
不規則抗体 |
1,700 |
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梅毒血清反応 (ガラス板法) |
150 |
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梅毒血清反応 (TPHA法) |
320 |
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HBs抗原 |
290 |
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HCV抗体 |
1,200 |
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グルコース(血糖値) |
110 |
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110 |
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末梢血液一般 |
210 |
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210 |
210 |
風疹抗体 |
800 |
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HIV(エイズ)抗体 |
1,200 |
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ATL-Ⅰ抗体 |
850 |
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超音波検査 |
超音波検査 |
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5,300 |
5,300 |
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GBS検査 |
GBS検査 |
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1,300 |
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クラミジア検査 |
クラミジア検査 |
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2,100 |
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血液採取料 |
130 |
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130 |
130 |
微生物学的検査判断料 |
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1,500 |
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子宮頚管粘液採取料 |
400 |
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400 |
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生化学的検査判断料 |
1,440 |
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1,440 |
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免疫学的検査判断料 |
1,440 |
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補助される金額(松山市の場合) |
17,660 |
6,250 |
6,250 |
9,390 |
2,540 |
※上記5回の他に9回にわたり毎回4,000円が妊婦検診補助料として支給されます。